大会長挨拶
第10回日本認知症予防学会学術集会の開催にあたって
この度は第10回日本認知症予防学会学術集会を横浜で開催させて頂けることを誠に嬉しく思っております。第10回ということは10周年記念の大会ということで、本学会も発足から10年を迎えることができ、会員数も現在約2,300名を越えるところまで大きく成長してまいりました。節目の大会長を理事長である浦上が務めさせて頂くこととなりました。米子市で開催しました第1回大会は大会テーマを「認知症予防の夜明け」ということで387名の参加者でスタートしました。第5回大会は神戸市で「認知症予防のエビデンスの創出に向けて」というタイトルで約1,000名の参加者を得て成功裏に終えることができました。第10回のテーマは「認知症予防学の確立と予防の普及に向けて」としました。政府の大綱で「認知症の共生と予防」をテーマとして取り組むことが報道されました。今後は認知症予防のエビデンスが構築され学門体系をなしていくこと、そして根拠に基づいた予防活動が広くなされていくことが重要と考えます。本大会では地元神奈川県支部、東京都支部のご協力を得ての開催ということで神奈川県支部長の内門大丈先生、東京都支部長の鈴木正彦先生に副大会長になって頂いております。
新型コロナウイルス感染拡大により2020年10月23日(金曜日)~25日(日曜日)から2021年6月24日(木曜日)~26日(土曜日)に開催日程を延期しました。ハイブリッド形式での開催を考えており、可能な方は是非パシィフィコ横浜ノースの現地会場へ足をお運びください。来場が難しい方はWEBでの参加(ライブ配信と後日オンデマンド配信)をして頂ければと思います。学会場ではマスク着用と消毒等を徹底し、ソーシャルディスタンスを確保した座席配置とし、密を避けるために一般演題はポスターは中止し、口演のみとしております。さらに、感染予防のために毎回ご好評を頂いている恒例の情報交換会は誠に残念ではありますが中止とさせて頂きました。
新型コロナウイルス感染予防のために、多くの高齢者は自粛生活を送られ、施設なども外出禁止、面会禁止などの対応をされ高齢者の認知機能の低下が多方面から指摘されております。日本認知症予防学会では、「コロナの感染予防」と「認知症の予防」の両立を目指しております。コロナ禍だからこそ、認知症予防を学ぶことは重要です。会員の皆様も活動自粛にならず、第10回日本認知症予防学会学術集会に参加してアクティビティを高めて頂きたいと思います。多くの方にご参加頂けることを希望しております。何卒宜しくお願い致します。
第10回日本認知症予防学会学術集会
大会長 浦上 克哉
副大会長 内門 大丈
副大会長 鈴木 正彦